ごちそうナチュラルアート、島野菜デリじゃからんだ(宮古島)



宮古島に移住してもうすぐ20年近くになる小原千嘉子(こはらちかこ)さんが、島の暮らしの中で知り得た、生命力あふれる宮古島の旬の恵みを、ヴィーガン、ベジ、アレルギー対応でやさしくおいしいごちそうに変身させてくれます。五感で味わう、宮古島の野菜・野草パワーを堪能できるカフェ、それが『島野菜デリじゃからんだ』です。




元気なビタミンカラー、オレンジに塗られたお店の入り口。窓にはお向かいのさとうきび畑が写り込んで、のどかでしょ?(笑)。太陽の色でもあるけれど“宮古島の大地の色、赤土!”を想像させます。




手前が客席、奥がオープンキッチン風の“ひとつ”の空間になった店内には、オーナーの千嘉子さんセレクトの雑貨や小物も小気味よく並んでいます。お仕事中の男性かな? もふらっとランチタイムに立ち寄った様子(勝手な想像です)。まるで沖縄そばのお店や食堂で見かけそうな光景が、なんとも新鮮でしたので思わずパシャ! きっと千嘉子さんの作る料理が、それだけ地元に馴染んでいるということなのかもしれません。



さて、週3日間だけオープンするお店の看板メニューはというと、こんな感じ! 宮古島産のそば粉を使ったグルテンフリーのパンケーキをはじめ、島の食材をたっぷり使った植物性メインの料理やヴィーガンスイーツが登場します。




食材は季節や仕入れごとに変わり、お料理はその時々の千嘉子さんのインスピレーションによって変化します。たとえ同じ旬の食材でも、次の週には全く違ったお料理になって登場したり、隠し味のごとく見え隠れしていたりと千変万化。トレイの上で軽く下ごしらえの済んだ野菜たちも、出番待ちです。




カウンター越しに目をやれば、どうぞ舞台裏をご覧あれ! とばかりに手際よく料理する千嘉子さん。そこにすかさずスタンバイオッケー“私を使って〜”と千嘉子さんにラブコールを送るかのような野菜たち。




「ねえねえ、これ香ってみて! 蜂蜜みたいに甘くて香ばしい匂いがするのよ〜」とキッチンの真ん中で小さなグラスに差してあるのは“ツルソバ”と言うそこらへんに自生している植物だとか。くんくん小さな白い花に鼻を寄せて匂いを嗅ぐと、本当だ! まるで蜂蜜の香りそのもの!




野辺、浜辺、畑。彼女の“ごちそうの源(みなもと)フィールド”は島じゅうのあちこちに無限に広がっています。朝の東平安名崎(ひがしへんなざき)の散歩で見つける蔓草の可憐な紫の花も、農家さんが自然農法で頑張って育てる畑の野菜たちや貴重な宮古島産のそば粉も、市場で出会うトロピカルでエキゾチックな表情の果物たちも、道端の野草も、彼女のアンテナにかかればグイグイとキッチンの上に引き寄せられ集められてしまうのです。




今朝までどこかの原っぱで咲いていたかも知れない“ツルソバ”も、ちょこんとガレットの上に鎮座。輝くような有精卵の目玉焼きと迫力満点色のドラゴンフルーツの側でも実に威風堂々としています。




まるでまあるいキャンバスの上に描き出された、美しいアートのようなひと皿。たっぷりと真上からも視線を注いでやりたくなります。(ワンプレートに盛り付けることの難しさ、お料理する方ならわかりますよね〜)目を見張るような、エネルギッシュでみずみずしいこの感じ! さあ、俯瞰からもごちそうを頬張ってみましょう。自然のチカラ、人のチカラを借りて丹精された食材ならではの滋味深さとダイナミズムを喉の奥にきっと感じることでしょう。




時間があれば、大好きな宮古の海の中を自由に駆け巡る彼女。地上の命、海の中の命。野菜も草木も、魚もサンゴも。もちろん、人も。彼女の日常で等しく命あるものへ注がれる尊敬と感謝の眼差しはいつもやわらかです。




 だからでしょうか、だってヴィーガンでしょ! とか、さすがベジ! みたいに決して声高ではない、彼女の料理はいつも“奥ゆかしさ”で彩られている気がするのです。




さて! 今、そんな彼女が最も思いを重ねているのが、グルテンフリーの宮古島産そば粉を使ったパンケーキのシリーズです。この日お目見えしたのは、宮古島で採れた蜂蜜に、ちょうど季節のフレッシュローゼルのシロップ。島豆腐からできたチーズクリームが乗っかって、千嘉子さんがカウアイ島の旅から持ち帰ったばかりのカカオニブにマカダミアナッツも添えられています。




パンケーキを焼くたびに彼女のアイディアも膨らむようで、デザートタイプの甘いものから軽めの食事系のものまで、週替わり・月替わりでバラエティに富んで登場。




お土産にもぴったりのお店のオリジナル加工品もありますよ! 宮古島産無農薬そば粉の『パニパニパンケーキミックス』、『宮古島そばの実と黒糖のグラノーラ』、ちょっと足すだけでいつもの料理が引き立つオリジナルスパイスミックスの『琉球デュカ』などなど宮古島の恵みたっぷりの千嘉子さんの自信作。いろいろ詰め合わせてギフトボックスにして全国発送もしてくれます。




オリジナル商品の名前にもついている“パニパニ”とは、宮古島の方言で“元気”。宮古島の元気がいっぱい詰まったお料理たちを口にすれば、体の中からパニパニ気分が湧き上がってきます。島のハーブ、月桃やウコンが入ったチャイで心もポカポカパニパニ〜。


島野菜デリじゃからんだ
住所/沖縄県宮古島市平良下里1517-2
電話/090-1943-7941
営業時間/11:30~15:30
営業日/木・金・土
Webサイト/https://www.kitchen-jacaranda.com
※ケータリング、サンセットディナークルーズ、島野菜料理教室も随時受け付け中

沖縄CLIPフォトライター 鶴田尚子

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