やちむん体験なら「『育陶園』に行くとーええんじゃない」的 Myチャレンジング・レポ

<プロローグ>
この度の「体験特集」〆は、やはり自らはりきってのMyチャレンジング・レポ(に付き、独白調のコラム形式にて)。ネタはモチうちなー文化を代表する「やちむん」。



(キャプション:[小川作業風景]写真提供/育陶園)

<レポーティング>
時に、県内にやちむん体験ができる工房は、県内に数多あるわけで。「どこに行くとーええん?」と悩んだ挙句、行き着いたのは、那覇は壺屋(つぼや)「やちむん通り」の『育陶園(いくとうえん)』。理由は何と言っても、300年以上の歴史を誇る壺屋焼の窯元で、かつ創業1963年という、名前バリューと信頼感。




体験数日前に予約を済ませ、現場へ。ところで、育陶園と言えば、モチやちむん通りの本店が有名。黒・白・緑・青・赤といった、色シリーズをベースに様々な器やシーサーの販売で人気。で、(集合はこちらだが)体験コースは、徒歩2分程のすーじぐゎー(小路)を入った赤瓦屋根の道場にて。(「ロクロ」・「絵付」の全3つの)体験メニューから、「手びねりシーサー作り」の「立ちシーサー」をチョイス(その他、「面シーサー」、「皿シーサー」に関しては、2018年6月よりリニューアル予定)。




まずは、スタッフが一連の流れを説明。基本的には、赤土粘土をこねて、大 → 小と、パーツごとに、形成、取り付け、最後に模様付けと、至極シンプル。なんだけど、その一つひとつにそれぞれの制作者の個性(キャラ)が反映され、Myオンリーワン・シーサーが生成される。なもので、ご覧の通り、嗜好やセンスによって、その表情は全く異なる。




<ココロエ>
●手作業にあまり自信のない人は、スタッフのレクチャーに従うベシ。
●デザインに不安のある人は、(周りに目一杯保管されている)他の作品を参考すベシ。
●ほとばしる感性を抑えきれない人は、一切何も見ずインスピレーションに従うべし(むしろ推奨)。
●完成形をある程度イメージしながら手を動かすベシ。
●粘土は全てを使うベカラズ(どちらかと言うと、手渡される粘土の量は多めにつき。むしろ後から追加したり増量でサイズアップは可能なので、最初は小さめにこねていくのがベター)。




<フロー>
1.本体
だんご状の粘土を数個受け取り、まずはベースとなる本体をmake & 裏面に空気穴をopen(筆者:キュートさやポップさを一切排除し、ひとり「スマート」さのみ追求。キ→ワードは、「スリム」「リアリティ」「ディテール」「メリハリ」。そんなわけで、ミッションは、Making Myスマ(ート)シー(サー)。スマシーね)。

*以下写真はイメージ




2.台座
平たく延ばした台座に、本体をon。接合は、霧吹きで指先や手のひらを湿らせ、境目をdelete。なお、粘土はすぐに乾くので常に手先を湿らせておくことをconcentrate(筆者:本体を際立たせるため、台座はごくノーマルに)。

3.足
四肢の捏ね上げ。まずは後足2つを後方の両側面に。続いて前足2つを前面にput(筆者:トップ小 < ボトム大の、円錐形を意識し、後ろ足ワイドめ)。

4.尻尾
尻尾は、かわいくするなら太く丸っこくshape(筆者:目指せリアル獅子っぽく、スレンダー & ロングに。もち先っポのふさふさ、マスト)。

5.頭
体のサイズとのバランスがimportant(筆者:もち小顔がデフォルト)。




6.顔
最重要パートなのは言わずもがな。どこに置くか、誰に見られるか、等を意識しfix(筆者:各部分、大味にならないよう細やかに。例えば、眉は一般的には2つだけど4つに。顎髭は通常7つが基本だけど、9つ装着。なおかつエッヂには、愛して止まない造形モチーフの「湾曲」で装飾)。
 a:口は、輪っかにした棒状の塊を、頭部前の下部に括り付ける。
 b:耳、鼻、眉、牙、鼻髭・顎髭といったディテールで、つぶさな表情を演出。
 c:目の大きさ、形状で、全てが決まると言っても過言でなし。




7.仕上げ
大小の棒を用いて髭等に線を書き込み、最後に黒目(画竜点睛ならぬ、ガシシテンセイ)でfinish。また、台座に日付やネーミングを入れるのもOK(筆者:目は、例えば、[・・]ではなく、[^ ^]などもある。でも、スマートさを目指しているからこそ、あえてのコントラストなハートウォーミング的に、大きめ & パワフルめな[● ●]を採用)。




体験はここまで。とりあえず、一つのフォルムとなったスマシー。この後、工房に預け、1〜2ヶ月の間に焼き上げられる。完了後に発送(1,000円〜)、または連絡をもらっての店頭受け取りも可。




待つことおよそ1ヶ月。焼き上がった連絡があり、スマシーを迎えるべく再び道場へ。そして再会。

<インプレッション>
なるほど。そこにいたのは、まさに♂。ギラついた褐色の焼肌は、粘土時代には無かった力強さを内包し、さながら海の漢(オトコ)を思わせる。同時に、ハードで張りのある質感が、表情や肉体全体に緊張感を生み出し、威厳さえ醸成。想像していた以上に、精悍な、そして豪胆な成体に生まれ変わり、名実ともに、Myスマ(ート)シー(サー)が、ここに生誕。ミッション・コンプリートだぜ > ヲツカレ、ヲレ。




<エピローグ>
今日日。スマシーは、先住民達と共に、TV前に深々と鎮座し、ハリキって魔除けちぅなう(ていうか、写真は埃が気になるが)。

以上、やちむん体験なら「『育陶園』に行くとーええんじゃない」的 Myチャレンジング・レポ、ダン。




 
育陶園 壺屋焼 やちむん道場(いくとうえん つぼややき やちむんどうじょう)
住所/沖縄県那覇市壺屋1-22-33
電話/098-866-8611(要予約)
営業時間/9:00~17:30(体験開始時間10:00,11:00,12:00,14:00,15:00,16:00)
定休日/無休(臨時休業あり)
料金/手びねりシーサー作り(約60分)3,240円(土・焼成代含む/税込) *送料別途
駐車場/無
Webサイト/http://www.ikutouen.com/

※料金は2018年3月時点


▼関連サイト:
・お土産購入&本格石焼ピッツァを味わえる『やちむん&カフェ 群青(ぐんじょう)』(読谷村)
・個性豊かな4工房の作品が一堂に会する『読谷山焼 北窯売店』
・やちむんの新しい“琉球スタンダード”の旗手『陶房眞喜屋』(南城市)

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~もっと、沖縄が好きになる。沖縄CLIP~

沖縄CLIPフォトライター 小川 研(Qey Word)