情熱を絶やさない焙煎士が淹れる1杯の珈琲「Tettoh Coffee」(うるま市)




沖縄県の真ん中のうるま市、大きな鉄塔の下にあるコンクリートむき出しの建物が『Tettoh Coffee』。この店の1杯の珈琲のために、沖縄本島北部や南部からはるばる足を運ぶ人もいるほどの人気店。オーナーである石川智史さんは試行錯誤を繰り返しながら自ら焙煎し、時間をかけ、丁寧にハンドドリップし、珈琲を提供している。










オープン前に1トンもの草を刈り、庭を作り、植物を植え、建物の声を聞きながら作ったと言う重厚感がある店舗。棚にはたくさんの珈琲関連の本が並べられ、天井は珈琲豆の収穫時に用いる麻袋が。窓からは計算されたかの様に綺麗な夕日が差し込み、モルタルの壁には珈琲の勉強でエチオピアに訪れた時の写真が飾られてある。そこは石川さんが淹れる一杯の珈琲を堪能する為だけに作られた空間のよう。












焙煎を見学し、石川さんの珈琲への情熱に触れる。日々変化する気温、湿度に対して、経験と勘を駆使して焙煎時間、火力や排気を微妙に変化させ、試行錯誤を繰り返しながら、目指す理想の珈琲。「珈琲豆は自然そのもの。 お客様に美味しいと感じていただけることを第一目標に、偶発性を尊びながら、表現に向けて味を秩序立てていくこと。技術や知識も必要だけど、経験と直感。精神性と人間性。さらに意匠と美意識が問われます。」と話す石川さんは少し難しい顔をしながらも、どこか楽しんでいる様子。「カップの違いにより、珈琲を飲むときの緊張感や期待感が変わる」と話す石川さん。珈琲だけではなく、唇に触れる珈琲カップの形や質感などにも向く探求心がある。「珈琲の装い」という石川さんの言葉通り、珈琲カップをはじめとした店内にあるすべての物や空間が、一杯の珈琲の質を高めるためにあり、その相性の良さを感じる。理想の一杯の珈琲を追及していく精神力の強さと真面目さが石川さんの魅力だと感じた。








沖縄旅行に訪れた際、宿泊先で飲む珈琲もいいですが、ぜひTettoh Coffeeの珈琲を味わって欲しいです。個人的なおすすめは、さくっと焼いた食パンに甘いレーズンバターにレモンの酸味を少し効かせたレーズンバタートーストとブレンド珈琲。甘さ、酸っぱさ、苦み、旨味が絶妙なバランスを保ち、頬が落ちるおいしさに、きっと驚きを隠せないでしょう。


Tettoh Coffee
住所/沖縄県うるま市栄野比717
電話/098-989-3803
営業時間/8:00~18:00
定休日/日曜日、第4月曜日
HP/http://tettohcoffee.com

沖縄CLIPフォトライター 村上佑 

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